福住宿場町ホテルで過ごす、古き良き日本と現代の快適さが融合したひととき

福住宿場町ホテル 宿体験

兵庫県篠山市にある「福住宿場町」は、江戸時代に栄えた丹波篠山の宿場町です。石畳の道に白壁の町家が軒を連ね、まるで時代劇のワンシーンに迷い込んだような趣を残しています。その中で注目を集めているのが、歴史的建築物を再生した分散型ホテル「NIPPONIA 福住宿場町ホテル」です。

福住宿場町ホテル

木の温もりに包まれる客室

宿に足を踏み入れると、まず感じるのは木の香り。案内された客室は梁や土壁の趣を残しながらも、ふかふかのベッドややさしい照明が整えられていて、思わず「わぁ…」と声が出てしまうほど心が落ち着きました。窓から入る柔らかな光と、木の床を素足で歩いたときのひんやり感が心地よく、時間がゆっくり流れていくのを実感します。

福住宿場町ホテル

贅沢な癒しの浴室

特に印象的だったのはお風呂。木でできた浴槽にお湯を張ると、ほのかな木の香りがふわっと広がり、体の芯から温まります。湯気越しに見える窓のすりガラスや、しっとりとした木の壁に囲まれた空間は、まるで隠れ家のよう。旅の疲れが一気に溶けていくような感覚に包まれました。湯上がりに浴衣姿で畳の上に座り、冷たいお茶をいただく時間は、まさに至福そのものでした。

福住宿場町ホテル

歴史と現代が溶け合う空間

チェックインの際に通されたカウンターも、古民家を改修した趣のある空間。高い天井から吊るされた照明がやわらかく光り、迎えてくれるスタッフさんの笑顔が、この町の温かさを象徴しているように感じました。「ここでは町全体がホテルなんです」と説明を受け、宿泊そのものが地域と繋がる体験になっていることにわくわくしました。

周辺で楽しむ観光と食

夕方には宿場町を散策。静かに佇む商家や酒蔵を眺めながら歩いていると、まるで江戸の旅人になったような気分になります。晩ご飯は丹波篠山名物の黒豆や地元野菜を使った料理をいただきました。特に黒豆の風味豊かな煮物は、家庭的でありながらも深みのある味わいで、旅の思い出に刻まれる一皿となりました。

アクセス

福住宿場町は大阪や京都から電車や車で1時間半ほど。週末の小旅行にもぴったりで、「非日常」に浸るには最高の距離感です。


木の香りと歴史の息づく空間で過ごす一夜は、都会では決して味わえない贅沢でした。翌朝、鳥の声で目を覚まし、澄んだ空気の中を散策すると、まるで時間旅行をしているような気持ちに。
「また季節を変えて訪れたい」——そんな思いが自然と込み上げてくる滞在でした。